メタデータとピクセルは別々に保存されている
一般的な画像形式はすべて、画像本体とそれに関するメモを分けて保存しています。JPEGはマーカー付きセグメントの並びで、メタデータはAPP1・APP11・APP13に、圧縮画像はSOSマーカーの後ろにあります。PNGはチャンクのリストで、ピクセルはIDATに、テキストはtEXt・zTXt・iTXtにあります。WebPはRIFFチャンク、HEICとAVIFはISOBMFFボックスを使います。両者が別々に保存されているので、画像をデコードせずにメタデータだけを削除できます。
よくある近道とその代償
- スクリーンショット:メタデータはすべて消えますが、画面の解像度で取り込まれ、切り取りや拡大縮小が起きたり、色が変わったり、通知など画面上の別のものが写り込んだりします。
- 保存し直す・JPEGで書き出す:画像をデコードして再圧縮します。世代を重ねるごとにノイズが増え、ICCプロファイルが失われて色が変わることもあります。
- オンライン変換:画像を再エンコードし、たいていはその前にサーバーへアップロードします。
- 形式の変換(たとえばHEICからJPEGへ):圧縮方式が変わり、広色域の色や透過がよく失われます。
画質を落とさずにメタデータを削除する方法
ロスレスな削除ツールはファイル構造をたどり、画像を表すブロックはすべてコピーし、メタデータを含むブロックだけを飛ばします。JPEGなら、EXIFとXMPのAPP1、C2PAのAPP11、IPTCのAPP13、コメントを捨て、量子化テーブル、ハフマンテーブル、スキャンデータはそのままコピーします。PNGではテキストやメタデータのチャンクを丸ごと削除するので、残ったチャンクのCRCはすべて有効なままです。HEICとAVIFではメタデータのアイテムを削除し、画像データが正しい位置を指し続けるよう内部のオフセットを書き換えます。
AI Label Removerはブラウザ内でこの方式で動作します。EXIF削除でもPNGメタデータ削除でも同じです。出力には、入力とまったく同じ圧縮画像データが含まれます。
良いツールが残す3つのもの
- 回転情報:スマホの写真の多くは横向きのまま保存され、EXIFのタグでビューアに回転を指示しています。これを消すと縦の写真が横倒しで表示されます。AI Label Removerはこのタグを最小限のEXIFブロックに書き戻します。
- カラープロファイル:ICCプロファイルは、特にDisplay P3で撮られたスマホ写真の色の解釈方法をアプリに伝えます。これがないと、くすんだり彩度が高すぎたりします。
- アニメーションと透過:APNG、アニメーションWebP、GIFのフレームやアルファチャンネルは、そのまま残る必要があります。
本当にロスレスだったか確かめる方法
ツールの言葉をうのみにする必要はありません。
- サイズを比べる:幅と高さが同じであること。
- ファイルサイズを比べる:洗ったファイルは削除したメタデータの分だけ小さくなるはずで、極端に小さくなることはありません。
- ピクセルを比べる:編集ソフトで両方をレイヤーとして開き、描画モードを「差の絶対値」にします。ロスレスなら真っ黒になります。
- ファイルを読み直す:AI Label Removerは洗ったファイルをすべて読み直し、残っている項目を表示します。
ファイルが軽くなる理由
メタデータを削除するだけで、ファイルがかなり小さくなることもあります。カメラのJPEGに含まれる埋め込みサムネイルやMPFプレビュー、XMPの長い編集履歴、PNGに入った大きなComfyUIのワークフローは、数十から数百キロバイトになることがあります。これらを消せば、見た目を変えずにファイルを小さくできます。
ロスレスなメタデータ削除について
メタデータを消すと画質は落ちますか?
バイト単位で処理すれば落ちません。画質が落ちるのは、スクリーンショット、保存し直し、変換といった再エンコードだけです。
洗った後にファイルが小さくなったのはなぜ?
メタデータのブロック、サムネイル、プレビュー画像が削除されたためです。画像データそのものは変わっていません。
洗った後に色が変わることはありますか?
ありません。AI Label RemoverはICCカラープロファイルを残すので、色は以前とまったく同じように表示されます。
スクリーンショットはメタデータを消す安全な方法ですか?
メタデータは消えますが、画質が落ち、画面上の別のものが写り込むこともあります。ロスレス削除なら元の画像をそのまま保てます。