AIタグとは
AIタグとは、AIが使われたことを示す、または示唆するファイル内のフィールドのことです。複数のメタデータ規格に同時に散らばっているため、1つのフィールドを手で消すだけではまず足りません。
- IPTCやXMPのDigitalSourceTypeの値(trainedAlgorithmicMedia、compositeWithTrainedAlgorithmicMediaなど)。
- 生成ステップを記録するC2PAコンテンツ認証情報のアクション。ChatGPT、Firefly、Photoshopなどが書き込みます。
- 生成ツール名が入るSoftwareやCreatorToolのフィールド、AI編集によるXMPの履歴。
- Stable DiffusionやComfyUIがPNGチャンクに保存するプロンプト、シード、モデル名。
AI Tag Cleanerのしくみ
AI Label Removerはブラウザ内でファイル構造を直接読み取ります。AIタグはそれぞれ出どころのフィールド名とともに表示され、何かを変更する前に「AI の痕跡あり」「もう一度確認を」「AI の痕跡なし」の判定が出ます。
「すべての画像を洗う」を押すと、タグを含むブロック(XMP、IPTC、EXIF、C2PAマニフェストストア、PNGテキストチャンク)を切り取ります。圧縮された画像データは1バイトずつそのままコピーされ、洗ったファイルを読み直してAIタグが残っていないことを確認できます。
ツールごとに残るタグ
ChatGPTやGeminiの画像にはC2PA記録が付き、FireflyやPhotoshopの生成塗りつぶしはC2PAとDigitalSourceTypeを追加し、Midjourneyは説明的なXMPを書き込み、Stable Diffusion系のツールは生成設定をすべてPNGに保存します。詳しくはAI画像生成ツールが付けるメタデータをご覧ください。
AIタグの削除でできないこと
削除の対象はメタデータだけです。SynthIDのような見えない透かしはピクセルに埋め込まれているため残り、プラットフォームは独自の判定も使えます。AIタグの削除はプライバシー保護と、本物の写真に誤って付いたラベルの修正のためのものです。AIで生成したリアルな画像は、多くのプラットフォームの規約で開示が求められます。
削除されるもの・残るもの
JPEG / JPGMarker segments
洗い流すもの
- APP1 (EXIF
- XMP)
- APP11 (C2PA/JUMBF)
- APP13 (IPTC)
- COM
- MPF
- JFIF/JFXX thumbnail
残すもの
- SOF
- DQT/DHT
- SOS → EOI
- APP0
- APP2 ICC
- APP14
- Orientation
PNGChunks
洗い流すもの
- tEXt
- zTXt
- iTXt (prompt
- workflow
- XMP)
- eXIf
- caBX (C2PA)
- tIME
- dSIG
残すもの
- IHDR
- PLTE
- IDAT
- tRNS
- gAMA
- cHRM
- sRGB
- iCCP
- acTL/fcTL/fdAT
- Orientation
WebPRIFF chunks
洗い流すもの
- EXIF
- XMP
- C2PA
残すもの
- VP8 / VP8L / ALPH
- ICCP
- ANIM / ANMF
- Orientation